WHO(世界保健機構)認定の、うつ病と不安症の予防と介入を目的としたグループ学習プログラム

ポーラ・バレット(創始者)

SzV174-HE187

多くの子どもたちを支援し共同体意識を育みたい

児童心理学者 ポーラ・バレット

ポーラは児童心理学の分野において卓越した学者として、また、草分け的な研究者として世界的に評価されており、さらに、国際的な舞台でたびたび優れた基調講演を行い名声を博してきました。先頃は、子どもたちの福祉と地域社会に対する貢献が認められ、毎年オーストラリアで際立った業績を収めた人物に授与される「オーストラリアン・オブ・ザ・イヤー」賞のクイーンズランド州最終候補に選ばれるという名誉に浴しました。
ポーラはポルトガルのリスボン大学で理学士( 一級優等学位) と臨床心理学学位の課程を修了しました。1991 年には豪クイーンズランド大学で臨床心理学修士号を、1995 年には同じく博士号を取得。現在、クイーンズランド大学教育学部の非常勤教授として在任中であり、その指導の下で専門研究課程24 人、修士課程19 人、博士課程12 人の学生が優秀な成績で大学院を修了しています。

実績と子供達への支援

ポーラのこれまでの奨学金獲得、および各賞受賞実績には以下のようなものがあります。16 歳でフルブライト奨学金獲得。
1991 年、博士課程での研究のために英連邦奨学金獲得。1998 年、臨床心理学分野での研究・開発を評価され豪認知行動療法学会新人賞受賞。1999 年、心理学分野における卓越した研究を認められ豪心理学会賞受賞。そして直近の受賞としては、地域の家庭や子どもたちに対する目覚ましい貢献を称えた「ブリスベン市長2007 年オーストラリア・デー功労賞」が挙げられます。近年、ポーラはNPO 組織「パスウェイズ・トゥ・レジリエンス・トラスト」創設の指揮をとり、オーストラリア国内の経済的に立ち遅れた地域や多様な文化・言語的背景を持つ地域、原住民居住地域、干ばつ被災地域などでのフレンズプログラムの実施のために資金供給を図ってきました。ポーラはまた、研究に基づいた画期的なクリニック「パスウェイズ・ヘルス&リサーチ・センター」の所長でもあります。2003 年の創立以来、パスウェイズはブリスベン周辺で5 千人以上の子どもたちの支援を行ってきました。

WHO(世界保健機関)に承認される

ポーラが15 年間かけて生み出し検討を加えてきた「フレンズフォーライフ」プログラムは、今では広く知られており、子どもと青少年の不安症や抑うつ障害の予防・治療に最も有効なプログラムとしてWHO(世界保健機関)にも認められています。フレンズプログラムはすでにニュージーランド、ドイツ、サウジアラビア、香港、中国、アメリカ、イギリス、ノルウェイ、フィンランド、オランダ、ポルトガル、カナダなど世界各国で活用されています。2007 年の時点でプログラム導入に向けた作業が進められている国々には、ルーマニア、チリ、ギリシャ、スペイン、クロアチア、アイルランド、アイスランド、ポーランド、ホンジュラス、コロンビア、日本、インド、マレーシア、カンボジア、ブラジルなどがあります。
ポーラの最近の活動としては、4 ~ 6 歳児の不安症や抑うつ障害の予防をねらいとした「ファンフレンズ」プログラムの開発が挙げられます。また、強迫性障害の治療法として世界的に有効性が立証されているわずか三つの方法のうちの一つ「フォーカス」プログラムも発表しました。ポーラの研究は、国際的な医療情報データベースであるコクランレビューで不安症や強迫性障害をテーマにしたものの中でも高い評価を得ています。
ポーラは数多くの国際会議に招かれ基調講演を行ってきましたが、以下がその主なものです。2007 年9 月13 ~ 15 日、バルセロナ( スペイン)、WHO 共催メンタルヘルス増進活動導入会議へ招請を受け基調講演、およびメンタルヘルス増進対策分科会の議長役。2007 年7 月9 ~ 20 日、バルセロナ( スペイン)、第5 回世界認知行動療法会議。2006 年、オスロ( ノルウェイ)、WHO 会議。
このような数多くの輝かしい業績にもかかわらず、ポーラはできるだけ多くの子どもたちを支援し共同体意識を育みたいという自らの動機に謙虚かつ忠実であり続けています。ポーラはオーストラリアに居を定めて以来の地元ブリスベン市ウェストエンド地区に愛着を抱いており、研究に励みつつ子どもたちとともに働く生活を楽しんでいます。彼女が大好きなのは、近くのストラドブローク島沖で海の生き物たちを見つけることと、ノーザンテリトリーにあるカカドゥ国立公園を訪れて熱帯の気候と素晴らしい景色を楽しむこと。家族と自転車に乗ってブリスベン川沿いを走るのもお気に入りのひと時です。ポーラの精力的な執筆活動と広い心、研究に対する情熱があいまって、文字どおり世界中の何千人もの子どもたちの暮らしに大きな影響を与えているのです。

→Pathways Health and Research Centre(英語のみ) 

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